2019年4月2日

公的展覧会は客寄せの通俗的娯楽に過ぎない

茨城県北芸術祭まで打ち切り金にならない芸術家に生活保護を与えず無職扱いで餓死させ、かわりに我々の払った県税でパンダを誘致し金儲けと俗受けを勝ち取ろうという大井川和彦・茨城県知事の所業は、孔子にいわせれば鬼畜にも劣る所業といえるだろうし、この意味で彼は確実に地獄いきだろうが、もっと問題なのはこの国民全体の愚民ぶりだ。美術史の教育を受けていないから、欧米人のもつ美術界をもたず、動物未満の性行為を描いた実に卑猥な漫画を買い漁り、立派な精神をあらわした、或いは知的な創造性を駆使した絵画にはゴミ未満の評価しかできない、日本国民全般。勿論こんな種族が品格などといえた義理ではない。絶滅相当である。
 自国民を軽蔑せざるを得ないのに、一体どうやって愛国心だの、邪教祖天皇の独裁に従えというのだ。
 エロマンガやら春画やらには腐るほどたかるのに、現代美術をわからないといいながら(それが私には意味不明でしかないのだが)、とにかく誹謗中傷以外なにもできない二足歩行のサルが、高々宣伝したところで装飾品に関心をもつなどありえない話だ。精々自慰しているだけの哺乳類でも最下等の存在だ。日本画界は絵を評価する体系的知識がないので、同業組合の人間関係(しかも権威主義者の集まりだから一層のこと俗悪で愚劣な仲間内)中で太鼓もちがひきあげられる腐敗の極度にあるにすぎないし、この国の最悪の面が結晶した、なんともいいがたいほど地獄じみた環境でしかないのだが。
 自分には美術界が幼稚な世界にしかみえないというのに、それを高尚だと思っている連中がいること自体が不思議だし、勿論、それ以下の低俗極まりないサブカルチャーにひたって喜んでいる日本国民全般が同じ精神を持って生まれているなど一度も思えた試しがない。全く理解もできないのだ、実際。自分が一番好きなウォーホルの展覧会だって行かないのに、なんでそれ以外の美術展に自分が行くと思うのか。そんな時間あるなら一秒でも自分の絵に何が必要で何をすればよりよくなるか考えることだ。
 芸術祭だか公募展だか国際展だか知らないが、公的展覧会をやってる人達の議論の質の低さにはほとほと呆れきったので、私は目の前で土下座切腹して頼み込まれようが10兆円積まれようが絶対に出ない。