鈴木雄介ブログ
2019年2月2日
梟の歌
前も後ろも音はなく
あるはさみしき夜に響く
月の輝く道すがら
旅ゆくものも消え失せて
あるは果てしない荒野
人の通らぬ道の上
あるは果てなき骸かな
あるはあきんどの死骸
あるはすめらの滅びゆく
墓に花咲くむなしさよ
だれもかれもが滅びゆく
山におののく梟が
たえず見据えるこの町で
海の潮騒聴く夜更け
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