2018年12月17日

利他性の度合い

貧しくとも利他的な人、貧者の一灯、清貧と比べ、成金や拝金主義者の利己的な金儲けは利己を目的にした条件つきの相利行動であり、真の善意ではない。デリダの説と異なり、付加価値(搾取)は必ずしも返礼の省略ではない。商業の範囲では、本来その製品や奉仕が生存に必須だった人にさえ、貧しければ何も供給されないからだ。
 真に善き生き方は、利他性のみに求まる。イエスが持たない者の寄付を殊更賞賛したのは、善行の自己犠牲度が高いほど貴い行いだからだ。
 累進税は、この意味で過度の利己心に対する罰であり、累進税率が高い国々ほど社会一般で共有される公的意識が高い事になる。自由至上主義者らは地球単位での公害を自己正当化している。従ってこの人々は純粋に悪意で、いいかえれば純粋に利己的かつ害他的な意図で脱税・節税をはかっているのである。国連は代表国が先導して、抜け道なく累進的国際徴税、及び地球規模で不利な国々への調整を早期にはかる義務がある。
 利益の拡大を動機づけにした企業活動一般は、半悪半善たらざるを得ない。真の組織的利他性はNPO組織や、協同組合によってしか追求されえない。また多数派政党は公共の利害を代表するつもりでいて、少数派の不利益が合理化される「多数決の落とし穴」に陥り易く、真に善い組織である事はできない。真の善を代表する政党は、常に少数派、もしくは個人である。