人生で最も難しい修行は、低俗な人達と縁を切る事だ。低俗な集団は全てを自己正当化しながら群集となり、互いに悪徳を移しあっているが、同時にその衆愚の外部を絶えず捏造し差別する事で、自らの悪業を増幅させようとしている。ゴータマがいうとおり、この衆愚から離れる事、よき友人を見つける事が修行の全てなのだ。
人には本能があり、つい他人と関わりたがる。社交欲には性から哲学まであらゆる要素が含まれているが、解脱した人はそれら全てを超えている。人はつい他人によりたがるが、そこから自らを強制的に引き離し、修行を完成させる事、孤独を極める事が人生に於ける最終段階なのだ。
勿論、自らより尊い人々との関わりは自分に有益だ。従って現世で社交性が最小な人は、既に完成地点に近づいている。