2018年11月18日

天才論

天才や賢者、人格者に孤独癖や厭世観があるのは、彼らにとって多少あれ劣る他人とつきあうより自分と向き合っていた方が利得が高いからだ。天才が孤独なのは当然で、天才と狂人は異なる。俗人にとって天才と狂人の見分けがつかないのは彼ら自身との差が大きいほど理解できないからにすぎない。スティーブ・ジョブズ或いはアップル社のCMがいうcrazy、気違いは平凡の対概念であるが、天才と狂人の両方を含む概念だ。公益度の高い非凡さを天才と呼び、低いとき狂人と呼ぶべきなのだが、これらを見分けられるのは平均より秀才の側である。