鈴木雄介ブログ
2018年8月10日
知性と人格
個々の知性と人格の良さにはあまり相関がない。なぜなら個々の知性は諸場面に汎用的ではないからだ。だが高級な人格と総合知には一定の正相関がある。人格の応用範囲が社会生活の全域にあたるからだ。ここでいう人格が聖価値に至って最高度を達するとすれば、個々の知性をあまねく学びで鍛えるのは、人生全体でみれば一つの修行だといえる。専門的な個々の知性は辿ってきた経路という個性を意味するに過ぎず、実際には総合知の部分でしかない。人格の神聖化を目指す人は専門知を分野や手段としかみるべきでない。
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