自分より愚かなものと交際しても、我々は単に堕落する一方で何も改善されない。社交する相手、交際相手は厳正に選ばねばならない。往々にして生まれつきましな気質をもった者でも、下らない相手と親交した結果、人々から軽蔑される様な愚物になってしまう。俗悪な人間との僅かな接触も害悪だ。愚物と接するくらいなら孤独の方がはるかにましである。
我々には間接的に優れた人物とかかわる事ができる。媒体はその為にあるのだ。
上述の真実を教えても交際関係がなんら改善されない様な人物も、また愚物の一種だったのである。その様な人物と深入りするべきではない。