静かに
我らの夜におちている
希望のかけらを拾い集める
一つ一つ
最後の一つまで探した
誰もいない世界
誰からも遠く離れて
この世はかくも息苦しい
どこも俗人で埋め尽くされ
カネを追い求めて日々を過ごしている
我らは孤児だ
この星のどこにも仲間は見つからず
とうとき人を探しさまよった
遂には見つからず
夜の底でばらばらになった心を探し続けた
我らの夜は長く長く
永遠に明けないかの様だった
朝が来ないまま死んでいった人
暗闇の中で盗みを働く人
力を悪用する人々
善悪も分からない悪魔の群れだ
もし生まれくる事に意味があるなら
これほどつらい経験をしなかったかも
まるで地獄の様な日本になぜ生まれた
希望のかけらは落ちついて探しても殆どなく
ひたすらカネを集める衆愚だけがいた
虚栄心
驕り高ぶる俗人が君をいたぶった
宇宙全体から見ても無意味な光景だ
人間がこれほど醜いなら
二度と産まれてこないべきだろう
全ての星々が我らの心を覗けば
そこには空虚があいている
何を許せばいい
一つも無くなった希望も
ただ一人で戦い続ける一生も
それとも永遠の夜を
闇はますます深まり
我らは積もりゆく雪の底でねむる
春がくれば何もなくなるだろう
とうとい人の世界を求め
卑しい人々から離れて暮らせ
意味のないこの世をあきらめ
代わりに四季を楽しもう
巡りくる季節の様に
我らはみずから失われていく
我らは心を失っていく
探していた希望のかけらも
ふりつもる絶望も
全てが失われていく
変わり続けていく
我らはみずからの中に住まわせた神と
とわに理想を描き続けよう
この星のそらが真っ暗闇でも
心の中に希望を描くために
悲しみの雨はやむことがない
色とりどりの夜が降ってくる
この画布の前に居て我らは時と対話する
未来の全ての人々は我らを友とし
よすがとしよう
束の間のこの世に一喜一憂する人々
だが彼らとて消えゆく
みずからとうとくあれ
そしてそれで十分だ