2017年10月23日

希望の糸

暗い民進党で天の小池が都庁から垂らしてきた希望の糸を見た前原は、「この糸を上れば地獄から出られる。必ず政権交代につながる」と考え、糸につかまって上り始めた。
 上がる途中にふと下を見下ろすと、数多の立憲民主党議員、希望の党の議員が下から続いて上ってくるではないか。前原は旧民進党の国会議員に、希望の党へ合流せよ、さもなくば無所属で出よと述べたはずだった。
 このままでは有権者を愚弄すると思った前原は、下に向かって「民進党首の俺が希望の党に合流しろといったのだ、下りろ、下りろ」と喚いた。
 すると突然、希望の糸が前原の真上の部分で排除され、前原は旧民進党議員とともに再び奈落の底に落ちてしまった。
 無慈悲にも旧民進党の衆議院議員全国組織と政党助成金をなくし、結局元の民進党首へ落ちついてしまった前原を痛ましく思ったのか、それを見ていた小池は溜息をついて考え込むと、出張先のフランスへ旅立った。