2016年12月28日

アリストテレスの多数政治論について

少数派だから全て正しいわけではないが正しい少数派が常に存在する。そして多数派は程度として常に間違えている。
 アリストテレスが多数政治が間違いづらいといったのは少数派が寡頭政治をして堕落している状態のときの事だろう。つまり多数派の中に居る少数派が正しい意見を持っているかもしれないという意味だ。群れの数が多いことではなく、その中でも最も正しい少数意見をみいだす為に、意見をいえる人が多い方がいいという意味だ。数ではなくて、意見を言える人の数である。意見自体の数ではない。同一意見だから正しいわけではない。同一意見多数だから正しいわけではない。少数者の意見を尊重するのがアリストテレスのいう多数政であり、共和政治、リパブリック、デモクラシーとか民主主義などと呼ばれている形態の原型だ。多数意見が正しいという意味では全くない。