2016年12月11日

商業悪

経済活動は悪の起源である。商業は格差を作り出す原型であり、搾取や金儲け、労働の一切は罪悪の起源である。この悪業の程に応じて人々は不幸を得る。人は悪業を避けよ。商業を行う人々は呪われて生まれてくる。商業なしにくらせない社会は地獄であり、生まれてきてはならない。一旦生まれてきてしまった商業社会からは脱出するか、さもなければ限られた少数の人々の慈善の中で商業なしにくらせ。
 人が求めの程度の生産活動を行う事は正しい。求められないものを作る事もその人の徳に応じて正しい。だがこれらを交換する中で搾取しているとき不正であり、自他に悪しき結果をもたらす。人は全く非商業的に生きねばならず、しかも生産的でなければならない。人が生産物を交易する時、互いの取り分が平衡していなければ正しい行いにならない。もし寄付や喜捨によって生産的な人生を送っているとして、その善行にただ乗りする人々は彼らの盗難に等しい無返報という非礼の悪業に応じて不幸になり、貧しくなっていく。一般にこの現象を不況、或いはdeflationという。人々のただ乗りという悪行、即ちけちが不況の原因なのだ。この悪行を断ち切る人々は、商業欲という悪徳を捨て去っている。