2016年6月6日

無限の未来

誰もいない海に都市
この世の果てまでもみちたりて
誰もいないままになる
もし僕達の望んだ未来なんてなく
あの世の果てまでも元通りで
誰もいない海に都市だけとしても
ひたすら画布に塗りこめた想いの内に
誰も聴こえない音楽の内に
僕達の無限の未来が見えている
誰もいなくなり
残されたのが小さな墓だけとしても
僕達の生きた証が記された紙に
消え失せてしまうだけの建造物の記憶に
誰も分からない詩の内に