2016年5月17日

芸術論

芸術とは生き方だ。
 我々は作品を買うつもりをしているが、その内容として、芸術家の人生の部分を買っているのだ。芸術家は我々の人生を啓蒙する。勿論、偉大な芸術家であればある程かの作品には所有する価値がある。ある芸術が真に偉大かを確かめたければ時を置いてみればよい。
 偉大な作品は、常に私を啓発する。『論語』や『聖書』、『ウダーナヴァルガ』、『コーラン』等の聖典群は、常改めて私に発見させる。偉大な芸術を知る者だけが幸福である。
 我々の時代では、今では誰からも知られていないある関西人作家らが、東京という下劣な町人中にあってむやみやたらに金を儲け、腐った商業出版社の間で文芸誌によりかかり、愚物の支持を得て威張り腐っていた、という事を後世に教える必要がある。おそらく未来にあっても、同然の屑が量産されているのだから。そしてその時代の大衆あるいは愚物の自称サロン、新聞文化欄的なもの、或いは勲章授与なり授賞機関には何の鑑識力も期待できない。彼らは2ch文学板で私の実名に成りすまし、ありとあらゆる犯罪蛮行を繰り返しさえした。