知性には、脳のシナプス結合の多岐性しかない。全知は知的設計論であり、信仰である。哲学とは探求的態度。哲学は1つだが、人間の知性並びに科学知識はその限られた人生時間においては漸近的当為としてのみ1つで、当時の反証的個性による見解は常に分かれているだろう。
全知はゴッドか、アッラーといった仮想的知能のみにあり、永遠の寿命と、永遠の学習が可能な生命体にしかありえない。
自然の理解は1つの真理に収束していくので、学習内容の入口はさまざまでも、人は全知への道を辿っていく。他方、ある人生時間における半知は全知への過程である。人の限られた一生では、シナプス結合の多岐性しか可能ではない。無知、半知、全知、と人の知性は発展している。知識を辞典に外部化する事で、脳は検索能力へ進化していく。