努力すればするほど金が儲からない仕事、怠けていれば罵られ、働くほど迫害される。どれほど頑張っても一銭にもならず、そもそも何の為の職業なのかもわからず、誰からも求められず、能力と成果が何ら比例しない。博打より分が悪いのに限界までの努力を要求され、過労の中で赤字しか出ない商売。かと思えば運次第で救世主や神人かの様にまつられ、大部分は狂人扱いされ名もなく死ぬ。無銭なのに羨ましがられたかと思えばやくざものほど金持ちになり、挫折した連中からは嫉妬で虐待同然の扱いを受ける。仲間も話し相手も、理解者もいない中、夢遊病者が亡霊を相手にする様、生まれてもいない子供に語りかけている自称高尚な作業。ゴッホや芥川が自殺したのは、こういった仕事に就く為に彼らには適性が足りなかったのか。そもそも、この種の職業の適性とは何か。