哲学が最高の娯楽である。哲学に終わりはない。悟りは程度である。哲学とは、利他性を高めることにすぎない。より善良な人間の方が幸福である。利他的であるという満足には終わりがない。幸福が人生の目的にとっての必要条件である。幸福は快苦の継続性である。苦痛が最短最小で、快楽が最長最大の人生が幸福に近い。そして最も継続的で大きな快楽は利他行動である。幸福は他人を満足させたと認識する能力と関係があり、共感性知能と比例している。自己の欲望はある段階で満たされきってしまうが、人類は多数である。世界に神がいたら、神は完全な利他行動者である。単体で快楽を得られる者はない。空気を吸わずに済まない。食べ物を食べずに済まない。人の幸は監獄に1人でいて得られるものではない。他人を喜ばせたり、助けたりすることが幸である。快楽は一人では得られない、食べ物を作ったのは他人である。無人島に1人で暮らして幸といえるか。無数の国民の間で、愛されるべき存在であることが幸である。無数の国民の間で、愛されるべき存在であることが幸である。憎まれるのは利己的な人であり、人は利益を与えてくれる人を愛する。最上の中庸を得た者が聖人である。利他性の中庸とは、利己的であることではない。利他的に過ぎて相手の負債が重くならないような工夫である。