無業とは最上である。無業より高い境地なく、涅槃に近づくとは、無業に漸近することである。金を取れば貧民が生まれ、それを与えれば富者が生まれる。働くことは業を生む。最上のものは、業をつくらない。功徳とは、次善の策である。
私は最上の道理を、無業に見出した。よき業について詳しく見ると、富者や賢者をつくりあげている。それは、同時に貧者や愚者をうみだしている。故に、功徳は次善に過ぎなかった。無業にとどまることを覚えるべし。
功徳は階段の様なもので、無業は屋上の様なものだ。屋上に辿り着くまで功徳を積むのは、否応ない。功徳は目的ではなく、手段である。