2014年10月15日

悲しみの訳

海は波の響きを奏で続ける
私達は死を目前に呆然自失し
その波の響きを耳と体に当てている
海は夜のどこかで忘れるだろうか
その波の響きを聴いている私達の孤独を
私達は死を目前に精神を驚かせ
その波の響きを全身に受け止めている
さも私達の理由も原因も宇宙の中で
大海にのりだした最中の泡みたく
死んでいく途中にある理想のどこかで
無限に増えていく情報と生命の連鎖で
私達の命は明滅を繰り返しつつ
驚き且つ眠り夢のどこかで悲しんでいる
さも私達が生まれきて死ぬ絶対の訳として