2014年8月2日

美の集合特性

言葉が語り得るという言葉が持つ性質は、真偽判断と別の集合として善悪判断を持っている。両者の集合の共通部分に、真かつ善である領域があり、それを美と定義できる。美醜判断は真かつ善の場合のみに美であり、そうでなく真かつ悪、偽かつ善、偽かつ悪のどれかの場合に醜である。
 真善の場合の美は、偽や悪の集合を持たない。趣味の一般特性は美の集合に於ける善の性質を問うものであった。また、技術のそれは美の集合に於ける真の性質を問うものであった。
 これらの集合特性は陰影を伴うから時に集合間の境界は明白ではない場合もあり、しかも完全な100%や0%、全か無かより微差を伴ってある事も現実では多い。