2013年6月4日

思い出

何段もあった雛人形
未来の子供は俗物だった
兜と刀と弓矢
けど社会は完全な地獄だった
理想と現実は違いすぎる
人間はあまりにひどすぎる
僕のしあわせだったあいだ
あちこちに残されたしるしも
夢の様にこぼれてきえた
地上がきえてしまうだけで
それらも意味を失う
胸に秘められた数えきれない思い出
町の成長を眺めながら僕は育った
無数の意味ある思い出に満ちて