おどろくほど
このよはまとまった
おどろくほど
このよはちいさな
おどろくほど
ちいさなちいさな
すきまににている
とてもとてもちいさな
おどろくほど
かなしみと
はかなさにみちた
とてもちいさなせかい
うしなわれていく
かなしみと
どれほどすこしでも
それはあまっている
のぞまれたとおりに
このせかいのなかに
ひとのまのかなしみ
だれにとわれてもいない
うしなわれてきえる
かなしみはそこにあり
だれのうえにでもなく
ちらばりつづけている
うしなわれてきえた
おおくのはかなさは
ひとつのわざになり
おなじはかをとる
てにし
つきぬ
ある
それは
ただ
ひとつ
よほど
たしか
あった
はずの
しかと
ふたつ
なき
こころ