2012年12月9日

技と学識

単に学識のみが人類のらしさを作るのではない。人類は自らに技をかした。彼らの世界でめざされた一切も、同じく技を素に作られるだろう。学識は技を補完し、技そのものの部分にすぎない。哲学も究極では話術というそれに返される。技が哲学を構成してきたので、写しや真似が技らしさとみて不完全という古代ギリシアの論理は破綻している。文字や言葉の発音の反復が意味させるものは、技能に属している。自然上位の学識すら、そういった技をなしえる才能にかかっている。友情の実現度にさえ話の技が介在してきた。そして技をこえて意味、趣味、学問は伝わりはしなかった。形相としての命題は技の程に求まる。