僕がうまれてきた理由すら
なにもないこの世だ
どうして神が僕の名を
よびつづけえるという
単純にこの世という
陸でもない地獄じみた世界に
まきこまれたのが終わりの始まり
なにもないこの世の全ての終点
小さな小さな生命体にすぎない
自分自身などそんなもの
巨大すぎる大宇宙のすみで
大人しく勉強している自分さえも
僕がうまれてきた理由がなければ
この大宇宙にすらそれはないのだ
死んでいくためだけに
いきながらえるとすれば
その中途にみることになった
全ての風景は何の為なのか
文字列をならべかえて
声をだしかえて
なにごとかを写しとり
つくりあげる為?
ほかのあらゆる生命体と同じく
いきものとして動物ごっこに
興ずる為なのか
聖者のいう理想を続ける為?
もし生き残る人間が何も知らないなら
死んでいく人間が何を知るでもない