ぼくのかなしみは
せかいのだれにも
つたわりはしないだろう
きたないせかいのなかで
すんだきよいものを
てにして
もとめているぼくは
はてしなくそらの
むこうで
まっているほしは
ぼくがこのせまい
ちいさなとちで
しずかにいのりながら
かみさまをしんじて
すくいをもとめているとは
しりもしないだろう
ちじょうのおうさまは
ひとびとはよってたかって
なにひとつ
りっぱなことをなしとげえず
ひさんなあらそいと
みつぎもののせかい
きちょうないしとひきかえに
どれいになってはたらきづめ
もうたくさんだ
ぼくはこのおおぞらから
もっとひろいせかいにとびたち
このほしであった
あらゆることをわすれたい