2012年4月1日

ひとの質

あのひとはなになにである、とあげつらわれるときはみなよくない。そういうひとは何かにかたよっているのだから。だれかがしごとでなづけられているのもおなじ。それはかえがきく。
 もっともなにごとによってもあげつらわれないとき、そういうひとがまねるにたるだろう。このひとはただひとであって、ほかではないのだから。
 しかし、ある個性をもったひと、あるひとりらしさをたもったひとはそれよりもすぐれている。このひとなしにはなしとげられないなにごとかがあるときはよりそうだろう。