2011年9月2日

ソネット

僕らは真面目に生きてきただけだった
ところがやってきてはまちを荒らす悪者は
僕が小さな頃遊んでいた空き地を次々潰した
つかまえていた飛蝗:ばった は消えた
大量の自動車が排気ガスと熱をまきちらしている
僕らは善意の為に行動する事が多かった
ところがやってきた倭:やまと のたみは
ありとあらゆる誹謗中傷をして
さらには武器を使い暴力をふるって
何も持たず何とかまわりと協力してきた
ただの小さな少年を奴隷にしようとした
「働け、働け! クズが。敗戦したんやろ」
アメリカ人も 倭人も熊襲もおなじ
ただの悪い奴らだった

あの空き地に咲いて
いのちをまっとうしていた小さなたんぽぽ
幼い僕はそれを見てとりあげて
綿毛をとばしたり、茎を吹いて遊んでいた
遠く西の果てで
「トコトンヤレ、トコトンヤレナ」とうたう
とても野蛮なたみが
ドナルドキーンを手下にしたがえて
いまその上を殺人のため行進していこうとした
「まさか会津のひとじゃないんでしょうね」
と、長州の老婆が言った。「まさか、
あの忠義を尽くして国家に報いる、
私たち野蛮なテロリストの暴力での侵略を
あばきたててしまう会津の善人じゃ」

ドナルドキーンは遠い西の果てから
人類をみな殺しにしながら うその
Christianityをとなえて屍の上で
平等と唱えた
倭人の暴力団の親玉は
そのドナキンが書いてきた朝貢のごとき
「弱いものいじめ」の歴史をほめたてた
勲章を与え与えられた「弱いものいじめ」人種たち
すでにない空き地で遊んでいた飛蝗:ばった たちは
跡形もなくきえていった
平和にくらしてきた僕らは
邪悪なその南西からくるゲイシャの闊歩を
藤原正彦という悪性の老害に
おしつけられようとしている