2011年4月10日

小説

ほんのちいさなころ
僕はよのなかへよかれとおもっていた
「じしんでひがいをうけたひとが
たすかりますように。みんな
しあわせになりますように」とおもっていた

ところが世の中は正反対だった

少しでも幼稚園社会にでると
野蛮な土方の息子が暴力を振るってきた
小学校では洗濯屋の息子が
身体障害児をギャハハと虐めまくっていた
中学校では馬鹿な教師たちが
冤罪裁判をし密室で暴行をふるってきた

僕はたしかに絶望していた
しかし、世界には希望がありそうにみえた
夢を追い求めていけば
人は救われるみたいにもみえた
ところが現実の大人社会は全然真逆だった

少しでも目立つ者の足を引っ張り
誹謗中傷と不道徳の嵐で弱い者虐めをする
金を目当てにどれほど卑怯にもふるまう
同類を出し抜きなんの友情も持たない
権力闘争のために仲間の命をひきずりおろす
親や兄弟すら可愛がっていた子供を虐めまくる

丸で地獄だ
いや、地獄そのものだ
僕は天皇家を眺めていた
彼らは僕へ幼いころから税金の負担をかけて
あらゆる偽善のことばを吐いてきた
無知な民衆を洗脳し
人頭税を搾取して贅沢三昧にひたっていた
彼を崇拝している狂人たちは

なぜそんなところへ僕をうみおとしたのだろう