僕がはじめて池袋に出た頃
そこは底しれず汚かった
あの頃、僕らはとても若く
世界へ飽くなき野心をもっていた
暫くして世間の下らなさをみた
理想?
もしそれが強いほど絶望しかしない社会
東京は俗物の栄えだった
君はなにをみていた?
あそこには何もなかった
人種の屑がよりあつまり
滓より酷い神道ゲームで
銭と飯を貪り尽くしていた
僕は故郷に広がる田圃を眺める
はてしなく広がる空と海とを
かわらず流れる川を
天皇を崇めている人々よ
もし神様が憐れむなら貴方がただ
神様のお造りになった世界を眺めて
その中で我こそは神の末裔なりと
述べる小さな被造物はどれほど滑稽だろう
偉大なる民族は己を譲り
少しも世間に名を顕すまい
もし偉大なる存在があるとして
それは被造物ではありえない