2011年1月26日

繁華と閑寂

中国のとある隙間
けどしられてもない
私はそこを素面しらふで歩く
つてのない旅
とある名前は
私の記憶の底で待っている
単純にいえば
この世で
望むものは何一つ手に入らない
だから旅を行くのだ
多くの人々は
記録された過去を
少しも留めずに流し去る
ざわめく繁華街の間に

誰も今をこえない
だが命はめぐりくる
去ってしまった寄る辺も
囁きの調べも問う事なく
偽りの権威
卑怯な出来レース
けど社会文明はそれらを
倭達の彩りとしてしまった
もう忘れ給えよ
奴らにはゴールもない
ただ走り続ける鼠競走
別に目あてもない
じっとそのコインゲームを見る
次に賭けるのは3番の痩せねず公

僕がきらいなもの
朝鮮街
とてもきたない
ぎらぎらとしたネオンサインで飾り
安物をちゃらちゃら売りまくり
民族衣装を架けてけばけばしい
色彩で訪れる者を深く誘い込む
とてもよく似ているけどとても違う人達
けど僕は同じく
京都くさい倭人街も途轍もなく大嫌いだ
とすると僕とは何者か
どちらもきたないと感じる割に
中華街へ親密さを覚えたりもしない
東洋の閑寂な田園生まれ