2010年12月7日

文明変異

風土誘因が異なる地域習性をいざなうと共に、完成された精神はありえない。もし場所の間に共通法則が見つかるとしても、それらは主観の間の智恵でありつく。だから地域哲学間の交易だけが独創的科学の、知識生産の本来の値。決して絶対の智恵がある訳ではない。故に経済の意味にさえ、地域間では異なる意義が担わせられていく。趣味は地域毎で全く違うし、それらの相違いが本来の社会文明の発展の素。文明らしさは地政差から生じ、解釈学に於いても異なる結論や結果に言い及ぶ。
 これらの間に排他や絶滅の規則が働くのは比較優位の為であり、競い合う複数の社会規則が他の習性を絶やす中で文明らしさへ本質の変え方を与えるので。