2010年11月6日

随想

この莫大な宇宙で
その又底知れぬ広い世界
一体こんな笑える境遇で自分は
小さな小さな言葉を文字にして書きつける
誰が読むかもしれず
丸で古本に紛れた個人詩集の文句みたく

けど、自分は確かに知ってる
自分にしか見えない世界がある
そしてそれは誰にもくりかえせない

本屋にも、図書館にも
街中に溢れ返る情報
文字は何かを知らせる
数えきれない人間の中で
決定的に大事な一言を

果てしない世界の中で
ぽつんと存在する魂は
文字を通して次世代と繋がる

あの際限ない首都に
溢れ返る人々の一戸一戸に
似た思想をつめこまれて似た程度の能力の
無数の働き蟻と一匹の王が住んでる。で、
僕らは彼らをどこまでも哀れむ