もし大宇宙から
全ての魔法で
あなたの夢が消え
だれも真理をみなくなったら
夜遅く
星屑のふるわずかなまに
あの金木犀が
語る季節をおもいだせ
ゆずられた
小さな席に入り込む
冬の電車のすみ
きみは文庫本の上に
この小さな14行の綴りが
秋のおしまいになると知る
てつかずの
さりげない
校庭の一面に
雪がふったのだった
それでも
人口のすくない日々に
自分はこころから
おちつきをおぼえていた
市長というのがでてきたら
いつのまにか店ばかりふえて
次々つぶれながら
町はすぐにいれかわっていった
きづけば空き地もほとんどなく
僕は窒息しそうだ