必死で働き続ける倭人
かれらに意識はあるのか
もしおおぞらが落っこちても
あの新幹線一杯につまった
似た顔の黄色い
二足歩行の喋る猿は
ちょっとした信仰とひきかえに
あふれる札束で
星中を現に旅行中
僕が散歩ちゅう耳にした
どこかから流れくる
あの旋律を聴くんだ
かれらがもし滅びゆくとしても
ピアノは鳴りつづけるから
今おもいだすのは
海辺の町のコンビニだ
別に意味ある遠出じゃないけど
そこへ寄った
ちょっとした興味があって
JRはどうでもよさそうに
きみをそこから運んでく
秋口の街はいい香りがする
電車を降りて
凸凹した駅前の通りをぬける
しばらく行くと海がみえる
もしきみがおもいだすなら
そのなんてことない一瞬
さざ波の音