2010年8月12日

竹林

もしそれが真なら、全く安穏としたいまだったにちがいない。ゆっくりと万物がうつりかわるさなかに、ゆりうごかされるおもいが。そう思うとおりになったじゃなかったか? たしかに。全てが益々わるくなる、とあの予め。
 罪深さは報いられゆく! あのひどさは下がるうちにあらためられてきた次第だったのだ。救いのいかづちはよなかを浸すわずかな海風に紛れこんだ。きけ、だれもが時の雫であり、砂の藻屑。
 立ちすくむ竹林は遠い昔をなにもかも憶えていて、憶えている為に語る、言葉はない。杞憂だった。天罰が下ります様!