2010年5月4日

社会学仮説

場の自然的誘因はそこで妙となる社会淘汰の誘因への前置きで、主には重なる。次の見解は実証知としては確定的でない推測論だが、社会及び自然について共通の法則傾向を風土とよべば風土適応的行動規制はおそらく巨視的に比較文化して理解できる一定の傾向へ丈あたる。即ち環境適応が社会行動やそこでの形質の変形された淘汰に関してもあり得る可能性が導ける。もしこの実験からの確かめが行えるなら、かなり隔たった人種間のいくつもの特徴差を歴史や政治理説と全く別の観点から、風土との関連した共進化の規則を複数みつけていく必要がある。
 但し、社会淘汰は一般的自然淘汰とされる見識の特定な部分集合を出ず、いわば遺伝形質への決定論と受け取られるには証拠が不十分か形質への決定的差異の証に欠ける。つまり人類社会へ環境適応の種間変異が起きたことを断言はできない。文明間で各々孤立した島嶼同士を交易させた事情が人類をこの型に填めづらくしている。よってこの概念は社会淘汰が、いまある文化、現文化と呼べるものの特徴をつくったと定義するに留まる。これは論証の域でさえ目だって違う文化が幾つも地域毎に存在するので公理づけられる。即ち現文化の淘汰こそ社会系で行われる環境適応の現象。そしてこの現らしさをこえては、常に文化は別の淘汰へ赴く。文化間の正反からの影響もその推移と似た結果を示す。