西日本のはてに小さな島がありました。そこに楊枝でほじくれば出てきた小人、幕藩体制へ不満を持ち、海外渡航の道が拓かれたその途端に既存秩序を総攻撃で自分自身の育ちを省みず日本国を文明開化へ導くと口で言い、内実は西洋英吉利の翻訳業者。さて日本国人みな家康公の功徳を忘れ申せば千年も富貴歓楽にすごしける軟弱公家の一言にて右へ靡く左へ惑う、どれもこれも赤毛のまね事ばかり。あしきも真似れば外国からの謗りは免れず却って過去より悪くなる風紀ある始末。薩摩の愚か者、長州の反逆者と相性さからえるが土佐のうつけ者の片言を己どもの血判とし水戸の貴公子を排斥せる悪党、遂には幼齢の明治天皇をのこし朝廷を支配す。素人の悪党合戦、朝鮮侵略はじめ暴虐悪業かぎりなし。中国とアジアを荒らし回るを見す大正から昭和天皇へと時かわれど何れも愚かなり。のちに亜米利加の黒船、叱り付けにやってきて一触即発、噛み付いた薩長のぼら犬、即日殺されそのちいさき九州の島と西日本の上に原子爆弾投下されてうごめく。
土佐の犬は遠吠えくりかえせば平成のみ代にありては再び国家を傾かせん暴論浅知恵、日本放送協会の税金ドラマを芸能人アイドル抜擢で国中のええじゃないか庶民感情いたずらに煽り、必ずやみたび惨禍ありきこと。
さて西日本御一行、かの家康公おわせし江戸城を暴力沙汰ありきで占有支配し、その上にて日々の交尾から晩餐会まで開く有様、いと醜くして野蛮の風体かしずくもみにくけり。今上の王様いわく皇化の行き届かぬ東国の心まずしき民を感化せしたまひぬ、さてもさても、うつしみの在り方、とてもありがたき政の代行者、幕藩体制を解体せる結果にありてはひとみな愚かなり。西日本の孤島のこびとの考え、国中を西洋人に真似させた末路にて利己心に長け少しもまとまらず。天皇右往左往して大いに慌てる。失笑の民から後ろ指さされていわく、東アジアを傘下の暴力団に侵略させた上、奴隷の賠償でてんてこ舞い、かくも歪んだ人間性にてはどこへ惑えど一個の放免犯罪者なり。東日本のつよき人心はなから実力第一のまなこにて昔も今もかくある愚物へ面従腹背の事情。
小人の乗っ取りを驕れる薩長これ処刑受く蛮賊の将となりて神おわす国の土へとその身をちりぢりに横たえむ。みな一つの歴史家のまなこにありては必然の流れなりし。王権の座たくらむ者も遂には滅びぬ、みな風の前の塵に同じ。煌々とさんざめく川流れゆく上に架かるたった一つの秋月が見下ろす東国のお話。