2010年2月27日

災害地誌

東京で
「オイ、ヤクザ天皇逃げるらしいぜ」
「マジでか? 今更かよ。こんだけ散々東京戦禍に巻き込んどいて、嫌になったから帰るって、それ責任逃れもいいとこだなあ」
「でもさぁ、所詮ヤクザの天皇だよ。行くとこ行くとこダメにして、そんでも天皇なんだよ。自称だけど」
「うーむ。右翼に頼むか」

京都では
「なんやきなはるわ。よーけいっとったに、なにしに」
「飽きたんとちゃいますか。舞妓はんもぎょーさんまちごうて、あっちがたいってましたやろ」
「せやけど。なんでまた急に。御所が閉じてまいますわ」
「おーきに」

水戸では
「んだぁ、亀井の野郎。余計な事しやがって」
「放っとけ。ろくなことにならねぇ」
「金儲けばっか考えやがる」
「ほっとけって。関西人のやることだ」

鹿児島では
「ようがす、天皇制の復活でごわす」
「オー! オー!」
「おいどんの志。遂になったでごわす」
「オー! オー!」
「今度こそ心置きなく征韓ばい、むふ。わいむしゃっぽか」
「オー! オー!」

仙台では
「なんじゃ実家にお帰りか」
「んだって、仕方なかっちゃよ」
「まずスペインに派遣じゃ」
「なにをすんのだっぺか」
「訳ありんす、屏風の買い付けっちゃ。一儲けすっぺさ」
「わぁ、さすが伊達に様子見してんとなかっぺぇ」