2010年2月23日

地政経済学

社会計画の内に選良の構えを造るには先ず建築学で地霊ともよばれるその風趣の別の分析をう。この土地勘のよさは地政学の知り方を前置きとし、猶特徴を強める何らかの細かなくみかえが要る。制度にも同じ。風趣は統一化に逆らう。もし選良の分かれ振りを社会になせる効率面から省みれば、この構えは支える才能分布の広さによる。もし人材が揃っているなら汎用がその母市場のせまさのため否応なかった故。∴遺伝子の母系が多く、また育む土地が気候の変わり方に伴って広いほどそこからの文化素は専門化効率のため特徴づけられ易い。土地のひろさそのもの丈でなくそこでの大幅な気候差が、人工比\選良度⇒文化率にとって本質的。
 選良一般は汎用種に比べ能率の高い勤労をものともしない。ゆえ経済力、とよべるだろう各種の指標にとっても各々の持ち前をより発揮し易い。
 もし効率だけでなく、いかに将来の産業変化へ耐えるかの粘り面では、この文化はつねにゆとりをもつ可き。いかに選良の多岐を保つか答えるには所得を込めた経済力外での交換差額以前の品物生産が趣味的に認証されねば成らない。この文化財の認めがないと、選良は永久に品種視されない。金という鉱物もそれが余る土地の元では全く価値とならない如く文化財が理解されない間は、選良すべき生産性への趣好が励起されない。ゆえ先ず媒介する思想が全ての前置きにありう。この思想が元々あった種の偏りへの何らかの後押しを担う。だから趣好が全ての文化率の素で、これはある風趣の媒介力による。全て分業は部門毎の効率を上げるので、経済化を試みたい地域は特定の品種へ向けて風趣をできるだけ違えると細かく合理化できる。しかし経済化には転用の可能性があるのだから、必ずしも商分業へのみこの概念をあてなくていい。単に節制を合理的と考える地域へは趣好の強調は正の働きをもつ。
 似た地域の広がりはそれ自体が反復か真似でうまれた似た形質への選び抜きとなるので、経済化にとっては量的効果しか望めない。∴文化の事情を目指す方へできるだけ隣接毎に大きな違いをもたせるよう環境をつくると巧み。でないと文化は均質さのため亡ぶか押し除けられる。