2010年2月20日

深い業

とても冷たい世の中に出て
競争させられた
べつに争いたくもなく
どうでもいい友達を蹴落とさなきゃならない
どうしてこうなのか知る為に
社会の一番底まで下りてみた
そこはとても広がっていて
まるで天国みたいに緑ゆたかだった
ほとんど苦労を知らせずに育てようと
大金持ちとやくざの親分が夢中で
自分らの子供だけをその天国みたいな環境に
囲い込むため僕らは日夜働かせられていた
地獄ではその様な野蛮なルールに則ってしか
相手をやっつけることもできなかった

宇宙の中で少しの隙間があって
じっくりと世の中のしくみを考えた
出した結論は
世の中はとても汚い所だから
どう頑張っても何もかもを綺麗にはできそうにない
戦いの限界だった
関西を見に行ってみたら
そこには山ほど下品な人だかりがあって
細やかな心遣いなんて全然お呼びじゃなく
彼らは東京よりもっと汚い暮らしを幸せそうにしていた
いなかを見に行ってみると
そこでは理解力ない人たちが仲間の輪を大事そうに
守っていた。そして僕は世の中を
深い業の中にある付き合いたくない場所だと感じた

「SP連れで御苑走っとるオッサン
おみゃーさんなにしとんねや?」と愛知人がいう
「クックック
偽善の政体
テレビ局の繕った
嘘っぱちの八百長国家
どこまでもみにくい
極東の邪悪な
テロリスト政権
あなたも体験してみる?」と悪魔がいう
暴力革命で打ち立てた
南蛮人の裏切り地獄
どこまでもずるずるとひきこまれる
地獄沼の悪党競走だ