2009年12月26日

生物学

植物戦略は次の三つにまとまる。
1. 撹乱適応型: ruderals
2. 抑圧適応型: stress tolerator
3. 競争適応型: competitor
 それぞれの特徴はつぎの様に分類できる。
 撹乱適応型は増殖に強く、競合に弱い。例、雑草等。
 抑圧適応型は安定に強く、過酷に弱い。例、大木等。
 競争適応型は進化に強く、数量に弱い。例、高山植物等。
 よって、撹乱適応型は変化場に、抑圧適応型は耐久場に、競争適応型は繁茂場に進出していく。
 且つ、これらの戦略間には次の遷移の規則がみいだされる。先ずある適所で植物は撹乱適応型の形質を身につけ量化する。次にその一系統は特定の安定場で極相化し、多くの生態部位を固定していき祖先種とは容易に交配できない完成された品種をつくる。最後に、この特定品種の変異中から全く新しい適所へ偶然進出するものの内、その適応放散現象後の定着に成功した一部の種によって全く新規な形質、つまり植物的進化を生じる。
 これらには順に、量化遷移、品種化遷移、進化遷移と名付けられる。