2009年12月4日

工学

回転放物線面の特性の一つは入射光の焦点への乱反射にあり、この性質をヘッドライト状の切断面より内側にとる工夫で活かし、ソーラーセルのうら面に敷いたアルミ膜などの鏡面で一つの乱反射ユニットあたりの発電量を向上させえる。これはヘッドライトに対してボトムライト・ユニットとなづけられる。従来のフラットなソーラーパネルの表面へこういうへこみをつけすき間が最小となる様ならべるだけで、数倍の発電機能を付加できる。
 おそらく幾何学デザインのうえでは円形だけでは中間に四辺星状のすき間ができてしまう損失から、ピラミッド型のくみあわせか六角形と五角形を相互にくみあわせるどちらかの様式の方が総効率では上回るだろう。後者の場合は曲面や球面敷設にも対応できる。もしこれよりも高効率を達したければ究極ではクリスタル・ユニットというべきダイヤモンドカットを参考にした、可能な最大多角形の乱反射効果を付加すべきとなる。
 さらに、仮にこれらのいきすぎで反射の眩しさを軽減させたければ最も表層へ被せる保護薄膜は薄いほど吸収率が高いことから、むしろソーラーセルと反射面の間のほうに色塗装かセロファン状の透過調整層を付加できる。たとえば車のフロントガラスにみられる程度に、網か色または適度な曇りか摺り鏡面によって。