2009年9月21日

物見

忙殺に値するひとを神が見誤ることはない。
同情を買うためには自らが慈悲深くなくてはならない。
自然の出来栄えを賞賛する者は出来損なった芸術をつかまされるおそれがない。
心安らかに暮らしたくば都会を退くがいい。
暇人達だけうちとけて語る友を持つ。
学校は友情をはぐくむ。
恋愛はしないところにある。
親子は似て非なり。
かしこい者がかしこさを知る。
神の恩寵をさとらぬ者は世界に満足できない。
人間は育ちのよしあし。
心の美しいひとは孤独をもたない。
遅れてやってきた者は完成された庭を見る。
先人の業績を踏みにじる者はそうされる準備を欠かさない。
子供を軽く見る者は老いてから軽く見られる。
出来過ぎた花は最初に摘まれる。
みにくさは神の目には見えない。
命にしがみつくものは死にもそうする。
悪人は自滅する。
名前に欺かれる者は空き箱を崇めるのに等しい。
男女の違いを認めない者は男女と認めてもらえない。
劇に夢中な者は劇的に生活してしまう。
夢を見る者は夢の中で生きる。
すべての情報は業になる。
人の上に立とうとする者は最後にひきずりおろされる。
人は愛する物に似る。
香りは最もよく記憶される。
空気は場所をつくる。
判断の悪い者はすぐれた指導者を憎む。
善人は誇りを支払わない。
神を見習う者だけが真理に到る。
偉大な作品に感動しない者は煩悩により焼き尽くされる。
愚か者どもは早死にしていく。
言葉で動かない者は経験するまで気づかない。
理論の学校は気安く、体験の学校は苛酷である。
社会を学校がわりにすると苦労人に育てられる。
仕事人間は疎まれる。
芸術家を教育しようとする者は天才ではない。
地上の法律は仮の物、裁判官は天の法律で裁かれる。
勉強しない若者はやがて後悔の勉強に追われる。
大学卒を誇る者は無教養の才人に出し抜かれる。
大学院から出てしまった者は大抵何も貫けない。
女がでしゃばると必ず騙される。
軍人を信じる者は必ず戦死する。
人生経験を誇る者は知恵の不足を自慢しているのだ。
金銭で勝ったつもりの子供は虐められる。
やくざがやくざを呼ぶ。
忠告を留めおくひとは救われる。
師匠は出来の悪い弟子ほど贔屓しがちになる。
自然は心の鏡。
文明は精神を宿す。
通りすがりに神の目あり。
懺悔の習慣は教会の網の目を通り抜けることができる。
湿気は大敵。
田舎者に好かれるのは都会人からやくざに見える。
環境は人柄を育てる。
都会人の慣習は田舎者の純朴な目には馬鹿に見える。
だれも自らを超えては賢くなれない。
野心者が地位を得ると世間に迷惑をまきちらす。
若者を対象にした迫害はかならず身の破滅を招く。
芸能人は私生活を持てない。
子供心は海を越え山をも移す。
嫌われる老人は不足した生前の功徳を餞にもてない。
愛されて育った子供は先祖の功徳を身につけている。
いかなる努力も生前より死後のほうが高く見積もられる。
里耳に入らぬ高言の種子は風によって外国で花咲く。
神は天罰と褒美を長い目で見ることが多い。