2009年6月26日

出版社の没落

既にウェブページというほぼ無償で瞬時に伝達できる情報ツールが成立している以上、既存の出版業は遅かれ早かれ潰れ切るものだ。それは木簡業者が既によほど探さないといないのと同じ歴史の自然だから。

 出版業という生業活動は本という媒体を購入し、またそれを情報源とする層の衰微と軌を一つにして衰える。そしてそれはおよそ今後、二、三十年の間で完了する流れだろう。なぜならITリテラシーのない侭でなんとか生きながらえているのはこの遅延した購買力と重なる、社会的には引退した世代のみだからだ。

店頭でパソコンを知らずにワープロを探す世代がどう間抜けであっても、製造市場が変わってしまえばそんな醜態も見られようがない。
 便利な道具を持った新生物が既存の旧態種を駆逐するところは全地球で見られる、適者生存の規則に叶う現象と言える。二本差しの侍は銃の流布で敗北確定した。それは本と紙に頼る旧人とウェブを持った生物との圧倒的な能力差でもある。

 そして既存の出版社がウェブページを忌避すればするだけ、そのウェブログ蓄積分の少なさに応じて将来の閲覧印税収入を減らすことは今から予想できる先行きである。
(媒体販売に依存してきた主要音楽産業はこれに続くだろう。ダウンロードコンテンツの仕組みをいち早く有能なミュージシャンの囲い込みで果たしていた会社が必ず勝利を収める。)
これらの変化で、消費者(読者、リスナー)と純粋生産者(作者、アーティスト)はみな得をして損は何一つないだろう。単に中間搾取であぶく銭をかき集めてきた驕れる商売人とその家系が絶滅するだけである。良識のある市民には少女売春同然の猥褻小説を受賞させて浅ましく売り捌いていた正に‘下種ども’へ、まったく同情の余地を持てないので。