2009年4月22日

走者

春雨のおと
へやの緑に水やり
硝子越しに聴く
土砂降りの中を
颯爽と走り抜けるランナー
世のつねを駆け抜ける戦い
飛ぶ鳥のあとへ
なにひとつのこらない
明けたら儚いゆめの上を
なにも見えない
先行きなく曇った空の下で
孤独に息を嗄らす
誰も感じない苦痛を
腹の底に潜めた侭
真っ暗な世の中を過ぎ行くだけだ
流れ去るだけの今を
繰り返す大河が
僕の耳をつんざく