楕円は二点からの距離の和がつねに一定な点の軌道なので、xy軸のある平面上では、x線上の点aとy線上のbに対して
x2/a2+y2/b2=1
また、これに対してz軸を引いて同様に、z線上の点cを定義すると(a>0,b>0,c>0)のとき回転楕円面の方程式が得られる。
x2/a2+y2/b2+z2/c2=1
以下簡易的証明手順。楕円軌道上の二点からの一定距離を2kと置け∧軌道上の同点を(x,y)とすれば三平方の定理より二焦点(k,0),(-k,0)に対して(k-x)2+y2と(k+x)2+y2との平方根の和は2kの二乗に等しい。a2-k2=b2と定義しb>0→a>kである限り上述の楕円標準式が得られるだろう。かつ(x,z)について真ならばb2の代わりにc2を用いても真。以上。
ここで、もし我々の属した七夕宇宙系より外へ最も時空的に隣り合わせた十五夜宇宙系を仮定する。かつ万有法則m=Acと質量とエネルギーの等価法則E=mc2との関係性から、E=Ac3の転化比例が導ける。よって、七夕系においては引斥力の結果として単位質量mに対してエネルギーEは、ブラックホール表面積または単に引力場Aに対して光速cの三乗の指数的比例で働くことが理解できる。
さて、上述の回転楕円面方程式について1焦点(k,0)のx座標をk=±√(a2-b2)と定義し、離心率e=k/aと考えるとさらにz座標について同様に第二離心率e2=k2/cをも考えられk2=±√(a2-c2)と定義できる。伴ってその回転楕円面はいわばラグビーボール型からドラ焼き型へと移る。偏平率fは1<f<0の間でf=(a-b-c)/aで与えられ、この球面上のすべての点は四焦点からの距離の和がつねに一定である。以上から七夕宇宙系の隣りにある十五夜宇宙系およびその次に近いからかさ宇宙系が措定できる、野口雨情の童謡から、綺麗なお月夜が雨雲に隠れた後で必要になるからそう呼ぼうとするのである。
これらの理由は、エントロピー増大則が斥力系の最も有力な要因として宇宙外部に異なる大きな引力場が存在することによって働く、という認識で決定的に説明されるだろう。距離の二乗に反比例する限り引力は最も遠くにある質量の重いもの、例えば鉄などを、最も軽いと見立てられる光束波のエネルギー準位を引き込むより遥かにゆっくりとしか移動させない。その物理現象としての最初の証拠はドップラー変偏が銀河系ごとに異なる比率で時間的に進む、つまり各銀河団は色様々な変化によって違った速度で流れているといった普遍的な流路を見つける観測結果でもとりあえずは発見されうるだろう。調和定数すなわち惑星流率が一定な一方、それらの巨視的な流れゆきには一つの大きな潮流が四本の、或いは便宜的には二本の河川を通って拡散しながらまとまっていくのをほとんど過疎な引力系の相互作用で占められた闇が支配する暗黒海へのみちびきとして観察できる。それらは宇宙という回転楕円体の焦点が外部宇宙系からの引力で純粋な正球形から崩されている分だけ星屑の流れ出る方向を変えて行く。天の川から見れば、この最も有力な二本の銀河流路は我々が日の出ずる処に住む限り東側の居場所として織り姫の流れ、もう一方の我々から遠い側の流れとしては彦星の流れと見なすのが至当だろう。尤もベガ流路とアルタイル流路としてもハッブルの法則は変わるまいが。
また、最も単純な正球状としてのアインシュタイン型宇宙の上で定義されてきた物質の平均密度の公式R
2=2/κρを用いては、近似的には回転楕円面の離心率
e=√(a2-b2)/aか、より精密にはドラ焼き型球面の離心率
e2=√(a2-b2-c2)/aのそれで正確な中心分布帯を取ることができる。宇宙斥力との釣り合いを擬似的な開放系の中で保つ普遍宇宙モデルを鑑みれば、ある適宜な領域にほぼ等密度で一定質量の物質反応が集積するのは時間的に真である。