授業に応用として、優れた生徒へのインド式四則計算術のみならず、最も出来の悪い生徒へも賢明な加減計算の骨を掴ませるのに揃盤を使うのが古来の知恵だった。二桁以上の繰り上がりや繰り下がりを最短で行う手順は、ソロバンの玉を幾つ一緒に動かすべきかという慣れに等しい。たとえば15-7=8は、十五を作ってから五つの下側の溜まりを除いて、のちに二つをあまった十の玉から除くのがより良い。これはソロバンが足し引き計算の道具としては最も単純な5進の規則に基づくから可能な導き方で、手のひらの指を用いていた祖先からの恩恵とも言える。