2008年9月5日

物理学

引力の働く原因が光子の移動による隙間の真空にあると仮定すると、我々が引力子を発見できない理由になる。引力は光となった質量が絶え間なく生じる真空に対する時空の流入である。引力場Aに対する光cと質量mの関係は次の数式で説明できる。
m=Ac
よって、
c=m/A
これよりブラックホールとは引力場の大なるものと定義できる。それは光子が生じる真空への質量流入の割合であり、エネルギーとして流出し切れなかった時空の歪みと考えられる。
 また光子は量子条件に従うが、それはエネルギー凖位に応じて波束を生じるからだと言える。つまり光量子はエネルギーの波として振る舞う。不確定性原理が成り立つ訳は、光量子が波としてボーア半径の軌道へ各々編入され広がるからで、その運動量と円周の積がプランク定数の整数倍となるのは電子波の場合と同じである。
 則ち、それぞれ量子の運動量mυ、量子軌道の円周2πr、プランク定数h、ボーア半径の量子数nと置くと
量子条件より
2πmυr=hn
これを変形して
h/2π=mυr/n[波束量]…①
また光のエネルギーをE、振動数νと置くと
光電効果から
E=hν
ここで不確定性原理における位置誤差Δxと運動量誤差Δpの積Δx・Δpを単位量として扱って、
Δx・Δp≧h/2πおよび①より
E=hν=mυr/n[光束条件]
 我々には量子論と相対論とが、引力場の生じる理由として光電効果による質量欠損を挙げることでは矛盾しないと分かる。いいかえればエネルギー凖位ごとの波として飛び出した分の光子は、その流出したもとの真空へと周りの場を引きずり込む。こうして我々の知る質量が時空の歪みとして現れるのである。