2008年8月29日

私立大学の自由化

少なくとも私立大学の一種の特徴として飛び級の枠をきちんと設けることは、優秀な年少者が放課後にサブカルチャー以外のまっとうな趣味を有せる気風造りのためにも必要不可欠と云われる。国立や公立においてはなんらこの限りではない。特に公立にはある程度の自律した地域特色が期待される。能力別学習は偏差値を広げはしても底上げにならない。教学相長じるのである。
 啓発の基本とすべき「長幼相教う」という陸まじい体制の理は、生徒を特別急がせない学習環境にあると知らねばならない。同じまなびやに違う齢同士が集い戯れつつ相習う、いわゆる寺子屋方式が必要なのである。北欧の初等教育に補修学年のゆとりがあるのは、多くの国立学校においてもつとめて模範に値する知恵だろう。