2008年7月4日

別学の徳

男子大学、というものは、少なくとも硬派な性格、雄々しい社会性の養成には絶対必要である。共学ということは必ずしも有用ではない。結婚まで間がある場合、多くの場面では品格の形成へ悲惨な結果を与えている実例がある。恋愛ということは少なからず、勉学のためには無益である。昇華適性を育むことが多かれ少なかれ、長い目で人生を見なした時には最も有用な獲得形質となっている史実がある。
 品性の軟派化には、共学教育がもたらす影響は計り知れない。均質化した集団が免疫抵抗には最低である様に、これらの風紀に馴れきった民度にあっては性差を伸長させるという事は不可能である。中性化した雌雄はあらゆる面で最弱の様である。
 別学教育の確保、という事は少なくとも、その長期的性格形成に及ぼす意義を悟る民度にあっては必要不可欠なもの。友情、という事が真実の誠を以てはぐくまれ得るのはおおよそ人格形成期においてのみだ。
 恋愛性格ということは優生訓のためにも万能ではない。これらの習性にあっては昇華不適性という欠点により淘汰の愚を世代間であからさまに示す役に立つに過ぎないものだ。