2008年6月13日

生物学

共生進化の理由を考える限り、我々は生態的地位を単なるentropy秩序の面、従って捕食関係からみなす先例を不合理として、大勢において捨てるだろう。
 被子裸子植物の果実や穀物がなければ、又脊椎動物の肉がなければ我々は蛋白質を中心として発展しなかったし同時に、類人猿が為に共生の枠組みは組み換えられて来た。排泄物を分解する細菌にあって、単なる植物の自然明滅のrangeにはあり得ない豊富な種類を呼び込むのは自然であった。だから全体として生態系は縁起体系の言い替えである。恐竜の死滅が引き起こした連鎖は単なる爬虫類の異変ではなく、他の被食種全域の組み立てをも変えて行く。体表面積の小さな種類が生き残る為には天敵たる恐竜が居ない方が有利であったろうとも、又寒冷化はその体毛の有無によって凍死する冷血部類を淘汰したろう。その様な組み立て直しはどの種が発端になる訳でもなく、全域が緻密な結晶格子の様に、或いはウォール街の様に一部分の環境変異がすぐさま全体の多様性の密度を変化させる所は、宇宙の質量分布が引力によって比較的緩やかに自動で粗密を増幅させるのに類比できる。
 つまり我々は生態系を同時並行の認識へ納める工夫を執るべきだろう。ある種は他との関係によってしか生存しない。だから地位を上下視することにはentropyの縦糸を群密度の変遷に基づいてしか語れない欠点がある。厳密にいえばどの個体群も時間の中では一依的で、数量変化の喩えに益するのみである。進化をやめない生命エネルギーはどの種も他に比べては消化的である限り、その組織を保存する。エネルギーの縁起体系にはエントロピー順位しかない。